「プリズム・オブ・リラ 銀河系宇宙種族の起源を求めて」より引用
1992年8月20日 初版第一刷発行
著者:リサ・ロイヤル、キース・プリースト 翻訳:星名一美
あらゆる意識とエネルギーは、もともと「大いなるすべて」の一部であった。
「大いなるすべて」の一部が、琴座のプリズムを通過したことによって、ある意識の集団が誕生した。
彼らを「創造の礎」と呼ぶ。
物質的な現実に生きる私たち人間の感覚からすると、「創造の礎たち」の姿は、胴体とそれぞれ二本の細長い手足、そして、深い英知と太古の記憶をたたえる二つの大きな目立つ、一つの頭を持つ存在として映る。
私たちからすると、その姿はまるで繊細な手足を持つ背の高い昆虫のようである。
もし私たちが四次元の上位に入ることができれば、「創造の礎たち」を知覚できるようになるが、通常では、彼らとの交流は、私たちの変性意識状態の中で交わされる。
こうした変性意識状態において、「創造の礎たち」は、夢の中の人物のように、ぼんやりとしたエーテル的な存在として現れる。
さて、自らの意識をさらに分裂させた「創造の礎たち」は、エネルギーを凝縮することで物質をつくり始めた。
この過程で、大多数の人間型生命体の意識が肉体的に宿ることになる種族の原型が誕生していった。
原子内部の微細なレベルには、ある秩序を持つ情報因子が組み込まれていた。
その内容は、意識の乗り物となる人間型生命体が、炭素を組成の基盤とする環境の中で発生するというものだった。
「創造の礎たち」は、この潜在的な情報因子を用いて、物質と非物質のレベルで、自らの分身を創造していった。
こうして生まれた意識の乗り物は、陰と陽の二極的な原則に支配された宇宙を象徴的に表すものだった。
なぜなら、子は常に親の姿に似せてつくられるからである。
創造の礎たちはエネルギー体としての人類の祖父母である。
彼らは自らの分身を別の次元にも顕現することを望み、新たに創造された現実を多様性で満たすことのできる原初的な生命形態を誕生させた。
「創造の礎たち」は「源」であると同時に、生命体の根源的な「原型プロトタイプ」でもあるのだ。
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